REPORT2022.03.22

生活を豊かにする街のDX実証実験 体験レポート

デジタル技術と5Gで、私たちの日常はどう変わるのか。そんな“近未来の日常”を模索する実証実験が3月2日(水)、二子玉川ライズで行われました。 参加したのは、テレポート株式会社、MasterVisions株式会社、Connected Design株式会社。 この3社は、東京都の「Tokyo 5G Boosters Project」で、インフォシティグループが支援するスタートアップ企業です。 そんな実証実験に“Devcafe取材班”も参加して、さまざまな体験をしてきました!

二子玉川駅に到着後、街にデモ用のスマートフォンをかざしてみると、iボタンが表示され、ARナビゲーションで各スポットの場所を示してくれます。

iボタンをタップすると、会議室の利用状況や施設の詳細などが表示されました。ARによって一目で分かるというのは新しいですね!

ARナビゲーションを使用して得られる会議室の利用状況は、Connected Design株式会社のセンシング技術が用いられています。 ドア窓センサーを使用し、ドアの開閉を検知して、その情報をもとに空き状況を表示しているとのこと。 リアルタイムで反映されるので、すぐに利用状況が分かります。

入口にドア窓センサーが取り付けられている
会議室の空き状況がリアルタイムで分かる

そして、ARナビゲーションで案内されたフィットネスクラブ「アトリオドゥーエ」に向かってみると、そこには18台の4Kカメラがズラリ!

MasterVisions株式会社の “自由視点映像”を使ってヨガレッスンを実施。 ヨガの様子を自由視点映像で撮影し、レッスン後に映像を用いてインストラクターの指導を受けたり、 自分自身の動きをあらゆる角度から確認したりすることができます。

MasterVisionsとDevcafe取材班の打ち合わせ風景
右端が本日ヨガのレッスンをしてくださるインストラクターの高野先生

さらに、今回は別室も用意され、リモートでレッスンを受ける実験も行われました。 各部屋にモニターが設置され、テレポート株式会社の“テレポート”を使ってオンライン上で繋がります。

私はリモート部屋で、レッスンを体験しました。先生とコミュニケーションを取りながらヨガポーズを教えてもらいます。

こうしてレッスンは終了。実際にヨガを教えていただいた高野先生に感想を伺いました。

「普段のレッスンだと、私の見本やお客様自身のポーズが一方向からしか見ることができないので、いろんな視点から見られることで、 よりポーズがきれいに取りやすかったり、体の負担も軽減しやすかったりするのかな、と思いました。 あとは、遠隔で行う場合は体の向きが反転してしまうので、 もう少し自分たちの位置を変えてあげるなどして工夫する必要がありますね。そうしたことを最初にお客様と情報共有しておくと、 さらに分かりやすいレッスンになるんじゃないかなと思います。」

Devcafe取材班も実際に体験したところ、自由視点映像を使って細かい部分まで指導してもらえて、なおかつその場にいなくてもレッスンが受けられるというのは、 新しくて便利だと思いました! 良好な通信環境で大きなモニターを使えば、さらに分かりやすくて使いやすい便利な仕組みになりそうです。 これらは実験終了後に率直な意見として共有し、今後の課題として話し合いが行われました。 これからどのように改善されるのか期待したいと思います!

また、撮影した自由視点映像は、テレポート機能によってオンライン上で持ち帰りも可能。普段、実際にヨガのレッスンを受けた後に、 家に帰って振り返ってみてもあまり覚えていないことが多いため、こうして持ち帰ることができると、自宅で何度でも体験できるので、とてもいいなと感じました!

こうした技術が実用化されれば、この街に来たことのない人が来てくれる、そして来たことがある人でも行ってみたい場所が増える、 そんな街づくりが目指していけるのではないでしょうか。こうしたコミュニティの躍動は、テレポートの提供するコミュニティプロセッサで共有され、ARだけでなく、 Webサイトやサイネージなどに発信されていく時代がそこまで来ている……そんなふうに感じる実証実験でした。ARの作り手と使い手、それぞれが自らの手で街を作る。 いわゆる『DX Yourself』 が実現可能になる。さて、次はどんな実験を行い、最新技術の実用化を目指していくのか!? 期待は増すばかりです!

「二子玉川ライズ実証実験」リリースはこちら