糸島メタバース 7/7・8/12イベントレポート
現在スマートフォンを中心に構成されるインターネットの次に来るものとして、「メタバース」のコンセプトが人気を博しています。
糸島メタバースとは、ロー カル5Gの基地局が設置されている糸島サイエンスヴィレッジにおいて、新しいコミュニケーション基盤としてのメタバースを実装していく取り組みです。
7月7日(木)に、九州大学にて「実践データサイエンス入門」(原田裕一教授)の一環として行われた、糸島メタバースキックオフ講演・懇親会。
このイベントに、テレポート株式会社代表取締役の平野友康さんと、株式会社ディジティ・ミニミ代表取締役の竹中直純さんが講演者として登壇しました。
平野さんは、糸島メタバースについて、以下のように思いを語りました。
「デジタルテクノロジーによって、生き方や暮らし方、社会そのものが変わっていく。そういった社会を作っていく人間に、みんながならなければなりません。
与えられるのを待っているのではなく、自分たちで作っていくことが大事だと思います。
世界は、自分の見方を変えたり、優れた仲間や先生がいたりすると、あっという間に変わって見えるんですよね。
だから、今回お話したデジタルテクノロジーについて、僕が見ている世界を少しでもおすそ分けできたらいいなと思っています。
今後みなさんが見て、触れたものに対して、少しでも“これはメタバースかな?”と考える時間が増えれば嬉しいです。
東京の企業にはできないような“新しい暮らし”を実現できる可能性が、この自然豊かな糸島、そしてこのような講演ができる九州大学にある。
ぜひ、この場所でいろんなプロジェクトを起こしていきたい。そんなふうに思っています。」
さらに、この講演を受けた学生からの質問に答えるアフタークラスが、8月12日(金)にオンラインで開かれました。
学生たちは講義での説明に対する疑問、自分が関心のある分野に焦点を当てた質問などを投げかけ、さまざまな角度から糸島メタバースについて
考える時間となりました。
このアフタークラスに、平野さんと竹中さんも出席。
平野さんは、学生のみなさんに「地域の方々とのコミュニケーションを深め、ディスカッションを積み重ねることで、これまでアイデアレベルだった考えの
“解像度”がどんどん上がっています。『自分はこういうことをやってみたい、これならできる』というお気持ちのある方の参加は大歓迎です」と
呼びかけました。
また竹中さんは、「我々はそれぞれの技術を、人間の生活レベルに対して、いかにインパクトのあるものにできるか、 またコミュニティの暮らしを実りあるものにしていけるかという問題意識で取り組んでいます。そして具体的な施策を進めるにあたり、 地域に関わる一人一人が得意な分野で腕を振るえるようなものにしたいと考えています」と語りました。
参加された学生のみなさんとは今後も連絡が取れる体制を作り、9月末のディスカッションに向けて準備を進めるとのこと。
現時点で糸島をフィールドに考えている取り組みではありますが、将来的には九州各地に活動の幅を広げていきたいとお話していました。
今後の糸島メタバースがどのように展開していくのか。どうぞ、ご期待ください!