「Tokyo 5G Boosters Project DEMODAY 2023」レポート
2月16日(木)、TIS INTEC Group Innovation Hub(豊洲ベイサイドクロスタワー32階)にて、「Tokyo 5G Boosters Project DEMODAY 2023」が開催されました。東京都が令和2年度より実施している5G技術活用型開発等促進事業について、各社が成果を報告。令和3年度にスタートアップ企業等支援事業者(開発プロモーター)として採択されたインフォシティグループも当イベントに参加しました。
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この日行われた基調講演では、我々の連携事業者でもあるKDDI株式会社の中馬和彦氏が『オープンイノベーションを通じた社会の自律的発展に向けて』というテーマでお話しました。
「KDDIの成長戦略は、まさにオープンイノベーション。59社の合併およびM&Aを通じて、テクノロジーの進化と共に事業のトランスフォーメーションを繰り返し、持続的な成長を実現しています。そしてコロナ禍をきっかけに、都市連動型メタバース『バーチャル渋谷』をリリース。また、バーチャル空間とリアルな街を接続して新たな体験価値の向上を目指した『デジタルツイン渋谷』もリリースしました。KDDIでは、コンサートなど人が集うアプリケーションは“メタバース”、観光・お客様の接客・買い物のユースケースなどは“デジタルツイン”とする、ハイブリッド戦略を展開しています。そして今、通信の進化とWebの進化はクロスオーバーし、5G≒Web3時代となりつつあります。5Gは『多接続』『高速・大容量』『低遅延』。これにより、ビジネスモデルや体験、コミュニケーションが変わります。今後、ますます広がっていくリアルとバーチャルが融合した世界は、産業の壁も国境もないマルチバースな時代へ。そのため、この5Gの時代にはオープンイノベーションをベースとした思考と体制が必要。それが社会の自立的発展につながります。」
そして、開発プロモーター及び支援スタートアップ企業によるプレゼンテーションでは、株式会社ビットメディアの高野雅晴氏が登壇。インフォシティグループの取り組みや成果報告、スタートアップ企業の紹介、今後の展望についてお話しました。
「インフォシティグループは、『DX Yourself』をコンセプトに事業を展開。2021年度に技術実証とコミュニティ実証を行い、2022年度にはコミュニティ実証を住民参加型で行いました。また、2023年3月にはホールスタジオ実証を実施する予定です。これまで行ってきたさまざまなプレ実証は、スタートアップ企業が1社ずつ行うのではなく、共通の場に各社が参加し、それぞれの技術を持ち寄って実証していくというスタイル。具体的な取り組みとしては、MUTEKや二子玉川での実証実験などを展開してきました。さらに、この成果を産業交流展やスマートシティフェスタに出展して発信。マッチングの機会を提供しています。開発プロモーターの支援としては、資金提供の枠以外にも出資を行ったり、特許を成立させたり、さらに新しいお客様をつないだりといった個別の事例も進めています。支援先スタートアップ企業の企業価値向上と連携拡大に向けての今後の展望は、まず地域全体で進めている二子玉川実証を社会実装に向けて展開していくこと。そして、糸島サイエンスヴィレッジをはじめとする地域連携拡大。ホールスタジオ実証を踏まえた、スタジオの事業化。東急株式会社など既存連携事業者をハブとした事業拡大。さまざまな皆さんと事業を進めていくことで、最終年度も成果を出し、社会実装につなげ、その後も自立的に我々でスタートアップ企業とシステムの構築を目指していく予定です。」
また、我々がさまざまなプロジェクトで連携している日清紡ホールディングス株式会社の星野晶氏もプレゼンテーションに登壇。目指すデジタルビジネスや現状と課題、スタートアップ企業の紹介、今後の展望についてお話しました。日清紡ホールディングスは『5G×暮らす』をテーマに新たなサービスを創出し、今後は新たなスタートアップ企業との協業、そして商用化・実用化を狙って実験とPRを進めていきます。
イベント閉会後、会場にて展示会が行われました。それぞれの事業を紹介しながらコミュニケーションが取れる時間となり、インフォシティグループの取り組みについても発信できる場となりました。
今後もインフォシティグループは、スタートアップ企業6社と連携事業者、そして地域の方々、皆さんとともに新しい取り組みにチャレンジしていきます!