二子玉川学会@Mizube Fun Base レポート
9月28日(木)、二子玉川にある「Mizube Fun Base(ミズベファンベース)」にて、二子玉川学会が行われました。Mizube Fun Baseは、世田谷区立兵庫島公園内の一画で新二子橋(国道246号橋梁)に隣接した自然豊かな場所にあります。気持ちの良いお天気の中、一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツのメンバーを含む二子玉川学会の皆さん、東京都市大学・西山准教授、国士舘大学・西村准教授、そして各ゼミの生徒の皆さんが集結。そこに、我々5Gチームも参加しました。
また、昨年度までは支援先スタートアップのConnected Design株式会社の立場で実証に参加していた現・イッツ・コミュニケーションズ株式会社の林田さんの姿も。
まず、二子玉川エリアマネジメンツの理事でありシナジーメディア株式会社社長の佐藤正一氏が開会の挨拶を行い、今回のイベントについて説明。
続いて、東京都市大学・西山准教授と国士舘大学・西村准教授も挨拶を行いました。
その後、5GチームによるARシミュレーションを実施。二組に分かれ、ゲートエリアと兵庫島公園内にある牧水碑へ移動して、実際に体験を行いました。
まずゲートエリアでは、QRコードを読み取ってスマートフォンをかざすと、AR技術によってシェアサイクルやキッチンカーのイラスト、そして「兵庫島公園ゲートエリア」という文字が出現。これは、その場所を事前に写真で撮影し、3D空間を作って保存することでARコンテンツを出現させています。今後、このゲートエリアをどのように活用していくのか協議していく上で、その活用方法にAR技術も取り入れていけるということを皆さんに知ってもらう機会となりました。
そして、兵庫島公園内にある牧水碑でも同様にARコンテンツが見られるとのこと。この日は残念ながら日が落ちてしまい、実際に見ることができませんでしたが、10月11日(水)~28日(土)に開催される「デジタル大山みちラリーin二子玉川」というイベント企画でどなたでも体験することが可能です。
この企画は「二子玉川の大山みちを歩きながら街の歴史を発見しよう!」というテーマのもと、街中の石標を巡り、カメラアプリで撮影した石標のARコンテンツを保存して3つ以上集めると景品がもらえるというもの。元々はアナログでやっていたものを、AR技術を取り入れることによってデジタル化したのだといいます。このように、まちづくりにどんどんAR技術が取り入れられています。
>「デジタル大山みちラリーin二子玉川」について、詳しくはこちら
体験終了後、5Gチームの高野氏より今回のAR技術について補足説明を行いました。
「高速で大容量の通信を実現する5Gを使った技術として、分かりやすい例が今回のAR技術。ただ、これがゴールというわけではなく、『こんなこともできますよ』いうきっかけとして考えていただけたらなと。二子玉川学会でどういうことをやっていこうかという今日の話し合いの一つのヒントになればいいなと思いますし、今後も5Gチームで技術的なことをフォローしていきたいと思っています。」
その後、この兵庫島公園や高架下、ゲートエリアをどうしていけば多くの方に活用してもらえるのか、みんなで考え、話し合いました。これまでの歴史から二子玉川という街について考える人もいれば、河川敷でキャンプやヨガなどのイベントがあったら楽しそうという人、おしゃれな街・二子玉川というイメージを活かして近未来的な施設を作ったり、外でアートを展示したりしてみてはどうかと話す人など、たくさんのアイデアが集まりました。学生の皆さんも積極的にお話されている姿が印象的で、幅広い世代の方たちが集まることによって、いろいろな角度から二子玉川という街について考えられる貴重な時間になったと思います。
たき火を囲み、二子玉川の自然と触れ合いながら意見を交わすことで、リフレッシュしつつもまちづくりにおいて前進していける、そんな充実した会になりました。5Gチームもさらなる新しい技術で、今後の二子玉川のまちづくりに寄与していきたいと思います!