「ISE 2025」レポート 1日目

2025年 2 月 4 日(火)、スペイン・バルセロナにて、AV(オーディオビジュアル)およびシステムインテグレーション業界のプロフェッショナル向け展示会「ISE 2025」が開幕! 現地で視察するDevcafeスタッフが、その様子をお届けします。
規模の大きさに驚く、世界最大級の展示会
「Integrated Systems Europe」(以下:ISE)は、昨年の 2024 年開催時 に約 74,000人が来場し、4 日間の延べ人数では 17 万人以上の来場者を記録。NAB 2024 の約 6 万 1000人と IBC 2024 の 約 4 万 5,000 人を大きく上回る規模であり、世界最大級の展示会として今年も世界各国から注目を集めています。ISEに初めて参加した私たちも、その規模の大きさに驚きました。

ISE 2025は、8 つの巨大なホールで 4 日間にわたって開催。 以下の項目を含む、7つの専門技術ゾーンが設置されています。
● オーディオ
● AVブロードキャスト
● デジタルサイネージ&DOOH
● ライティング&ステージング
● マルチテクノロジー
● レジデンシャル&スマートビルディング
● ユニファイド・コミュニケーション&エデュケーション・テクノロジー
またコンテンツプログラムでは、メガトレンドを取り上げた6つのサミットと5つのトラックストリームが開催されます。

通路の照明やプロジェクションによって来場者の期待感も高まる

昨今では、一般企業の映像DXに向けて様々なプロAV機材の活用が進んでいますが、今回のISEでもその流れを強く感じました。そして、その中でよく見られるソリューションとして、より高度になったのが「会議システム」。 今回のミニレポートでは、私たちが注目した会議システムについて紹介します。


モニターなどの機材が見られた
Yealinkブースで体験した、最新の会議システム
多種多様なメーカーが、場面に合わせて撮影スタイルを選択できるカメラスピーカー、AI等を用いた議事録の自動化、フレキシブルな対応ができる会議用モニターなど、会議に特化したソリューションを展示。単に会議をリモートで便利に実施できるだけでなく、会議システムでしか得られないコミュニケーションや生産性が生まれる体験が提案されています。そんな中、私たちも中国で2001年に創業した「Yealink」ブースにて、最新の会議システムを体験しました。

Yealinkブースでは、主にMicrosoft Teamsで活用できる会議システム向けデバイスを中心に展示。そして、それらを設置した会議スペースで、体験コーナーを設けています。


会議参加者が自動で分割表示される

こちらのコーナーには、2台のカメラが用意されています。モニター下にあるカメラ(S40 plus)は、3つのレンズが備えられており、広角かつ高画質な映像で、会議スペース全体の撮影が可能。そして、卓上にある360度カメラ(MTower)は、死角なく参加者を撮影しています。
これらのカメラ映像は、会議中に自動的に選択・切り抜きされ、適切なサイズで分割表示されます。これまでの会議システムでは、単純に部屋全体を映した映像が配信されるのみでしたが、このYealinkの提案するシステムは、発言者をスマートにクローズアップし、レイアウトすることができます。
私たちも実際に体験し、会議の流れに合わせて適切な映像へスムーズに切り替わる様子に驚きました。 通常の業務で実施する会議ではもちろん、セミナーなどの会議システムを活用した映像配信でも効果的ではないでしょうか。

世界的に注目されるプロAV分野において、皆様のお役に立てる情報をお知らせすべく、明日以降も現地からレポートを配信予定です。 バルセロナという最高のロケーションで高まる熱気が皆様に伝わることを願います。
Chao!