「ISE 2025」報告:168ヶ国から来場者85,351人

当サイトで現地レポートをお届けしていた「ISE 2025」より、来場者数などの公式データが発表されました。最終的に、168か国から85,351人が来場し、前年比15.5%増を記録! さらに、今年は過去最多の1,605社が出展し、展示スペースも過去最大の92,000平方メートルに達しました。
世界最大の映像・放送関連展示会「NAB 2024」の来場者は約6万1,000人。欧州最大の放送機器展「IBC 2024」は約4万5,000人。それらを2万人以上も上回ったISEの集客力から、その注目度の高さがうかがえます。
プロAV分野で広がるマーケット
プロAV(オーディオビジュアル)およびシステム統合業界向けのISEが、世界規模の映像・放送機器展を大きく超える来場者数を記録しているこの状況は、世界縮小傾向にある放送業界にとって、どのようなインパクトがあるのでしょうか。

ISE2025で最大のショー・パートナー

例えばアメリカでは、ケーブルテレビなどの有料契約を解除して動画配信サービスにシフトする「コードカッティング」が進んでおり、2025年には全米世帯の72%がケーブルテレビを解約するという予測が米調査会社Convergence Researchより発表されています。 こういった状況から、映像・放送業界が新しい事業領域へ参入していることは、必然の流れなのかもしれません。
2025年 プロAV分野の展示会
バルセロナ開催のISE 2025はすでに閉幕してしまいましたが、2025年6月には同じくプロAVおよびシステム統合業界向けの展示会「InfoComm 2025」が、アメリカのオーランドで開催されます。 去年2024年には1,000社以上が出展し、約4万人の来場者を集めたInfoComm。今年はどれだけの来場があるか。そして、どのようなトレンドが発表されるのか。 ぜひ、注目してみてはいかがでしょうか。