「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」
キックオフイベント2025 開催レポート

2025年9月10日、インフォシティグループは「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」のキックオフイベントに参加しました。令和7年度から開発プロモーターとして本プロジェクトに採択された当社にとって、記念すべき第一歩となったこの日の様子をレポートします。
自動走行ロボットによる屋外配送サービスを視察
イベントは、屋外での実証実験見学から始まりました。令和3年度 開発プロモーターであるReGACY Innovation Group株式会社の成果として、LOMBY社とセブン-イレブン・ジャパンが実施する自動走行ロボットによる屋外配送サービスを視察。これは、セブン-イレブンの商品お届けサービス「7NOW」の注文品を、屋外型自動走行ロボット「LOMBY」が配送するものです。
ロボットの足回りにはスズキの電動モビリティベースユニットが活用されており、信号や横断歩道を自動認識して走行します。見学が行われた南大沢エリアは坂道が多い地域ですが、ロボットは安定した走行で目的地へ向かいました。5Gの「超低遅延」という特性が、こうした遠隔監視・操作をさらに高度化させるという期待感を肌で感じることができました。


新旧プロモーター集結とネットワーキング
見学後、会場を東京都立大学・国際交流会館に移し、キックオフイベントが開始されました。本イベントの目的は、インフォシティグループを含む令和7年度に採択された開発プロモーター3社のお披露目と、過年度採択プロモーターとのネットワーキングおよび相互連携の促進です。
各社の事業計画を紹介
令和7年度の開発プロモーターとして、インフォシティグループ、株式会社unerry、株式会社eiiconの3社が紹介されました。
インフォシティグループからは高野が登壇し、放送・スポーツ・エネルギーなど多様な分野での知見を活かし、「地域に飛び込み、開かれた場で未来を紡ぐ」をテーマに、大学キャンパスをフィールドとした次世代通信技術と次世代人材による実証推進計画を発表しました。

そして、株式会社unerryは人流ビッグデータを活用したOMOマーケティング支援やスマートシティ実現に向けた事業展開を紹介。また株式会社eiiconは日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を核とした事業創出支援について説明しました。
先輩プロモーターによる成果共有
続いて、令和4年度に採択され3カ年の事業を終了した株式会社マグナ・ワイヤレスによる成果共有が行われました。事業期間中の活動や成果、事業終了後の取り組みが紹介され、新規プロモーターにとって参考となる内容が共有されました。
また、実証フィールドを提供する東京都立大学より、学内のローカル5G実証環境についての紹介も行われました。
ワークショップによるプロモーター間の連携模索
イベント後半では、開発プロモーター間のワークショップを実施。新規採択プロモーターと過年度採択プロモーターが混ざり、相互の顔合わせと連携可能性の模索を目的として、意見交換が行われました。異なる専門性を持つプロモーター同士が知恵を出し合うことで、新たなアイデアが生まれる、非常に刺激的な時間でした。

今回のキックオフイベントは、5G技術を核としたイノベーション・エコシステムが東京で確実に根付き、力強く成長していることを実感する一日となりました。そしてここからさらに、多様な専門性を持つ今年度の新たな開発プロモーターの参画により、新たなフェーズへ移行していくことが期待されます。