「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」
キックオフイベント2026 開催レポート
2026年9月28日(月)、インフォシティグループは東京都の次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)に参加しました。
今年度新たに参画した令和8年度採択の開発プロモーター3社を迎え、過年度(令和6〜7年度)のプロモーター陣も一堂に会したイベントの模様をレポートします。
オープニング:東京都からご挨拶
今回のキックオフイベントの最大の趣旨は、単なる顔合わせにとどまらず、令和8年度新たに採択された3社の開発プロモーターを歓迎するとともに、過年度からの継続プロモーターを含めたコミュニティ形成とナレッジ共有、相互連携のきっかけを作ることです。

東京都のご担当者様からのご挨拶の要旨をご紹介します。
「本事業の前身である『5G技術活用型開発等促進事業』が令和2年度にスタートしてから、今年度で7年目を迎えました。立ち上げ当初は、2020年に商用化された5Gのチャンスを捉え、事業者の価値向上を目指す取り組みでした。
この7年間で特に大きく変化したと感じるのは、AIの急速な浸透です。生成AIやフィジカルAIなど多様な技術が社会に広がる中で、次世代通信技術の位置づけも『単体でビジネスを捉えるもの』から、『AI社会全体を支える基盤として必要不可欠な存在』へと進化・アップデートされています。
本日は令和8年度採択のプロモーターの皆様を初めてお迎えするイベントとなります。過去の先輩プロモーターの知見やノウハウを吸収しながら、今後の取り組みや相互連携に大いに役立てていただければ幸いです。」
令和8年度 開発プロモーター3社による発表
続いて、今年度新たに採択された令和8年度開発プロモーター3社より、自社の強みや支援方針、期待のスタートアップについてのプレゼンテーションが行われました。
① CIC Japan Innovation Services合同会社(CIC Catalyst)
テーマ:インフラ領域の課題を打ち破る「InfraTech Accelerator」

グローバルなイノベーションキャンパスを展開するCIC Japanから、スタートアップ成長支援に特化した「CIC Catalyst」チームが登壇。
同社が掲げるプログラム「InfraTech Accelerator」では、深刻化する担い手不足や老朽化、災害対応などの課題が山積するインフラ領域(建設・点検維持管理・防災・スマートシティ等)にフォーカスします。
支援の特徴:
3年間で6社のスタートアップを支援。ビジネスモデル構築から次世代通信(ローカル5GやLPWA等)の技術的伴走まで一気通貫でサポート。
② SUNRYSE株式会社
テーマ:次世代通信×フィジカルAIで描く高齢化・子育て支援の未来

2025年6月に東京大学松尾研究室発のベンチャーから事業カーブアウトして誕生したSUNRYSE株式会社。海外8,000社以上のスタートアップネットワークと、全編英語の独自Webメディア「Blackbox」を展開する同社は、グローバル展開を見据えた強力な発信力が強みです。
今回の支援テーマは「次世代通信×フィジカルAI」。超高齢化社会における高齢者の自立支援や、共働き・子育て世代の生活支援を目指します。
支援の特徴:
設計・開発・マーケティングから事業化までを一気通貫で支援。KDDIとの実証連携や、自治体フィールド・商業施設を活用したリアルなテストを実施。
③ 株式会社UNIDGE
テーマ:「身体拡張(Physical Augmentation)」で制約を超える社会の実装

AlphaDriveグループにおいてオープンイノベーションとスタートアップ支援を担う株式会社UNIDGE。20万件超の独自企業データベースと、営業・マーケティング・技術開発を自ら手動で動かす「実動スタジニア機能」を最大の武器としています。
UNIDGEが掲げるコンセプトは「身体拡張(Physical Augmentation)」。人の安全や距離、人手不足といった制約に対し、遠隔制御や自動化技術でアプローチします。
支援の特徴:
本採択の前に顧客ヒアリングとニーズ検証を徹底的に行う「仮採択フェーズ」を設定。真にマネタイズ可能なユースケースを打診・確定させた上でPoC(実証実験)へ進む着実なステップを採用。
歴代プロモーターによるワークショップ
イベント後半の「ナレッジ共有&相互連携ワークショップ」では、令和6年度から令和8年度までの採択プロモーター各社がこれまでの支援現場で直面してきた「課題」や、「自社の強み・悩み」について、率直な意見や知見を共有しました。
●「スタートアップが直面する『信用の壁』『実証フィールドの壁』をどう打ち破るか」
●「大企業や自治体とのマッチングを成功させる秘訣」
●「プロモーター同士の連携による新たな共創シナジーの創出」
主に上記のようなテーマを中心に、予定時間を大幅に超えるほど活発な意見交換が行われました。


5G・ローカル5G、次世代通信、AI(生成AI・フィジカルAI)、そしてロボティクスが高度に融合する2026年。本事業から生まれるプロダクトやサービスが、都民のQOL(生活の質)を高め、未来都市・東京の姿を世界へ示していくことが期待されます。
■「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」とは

東京都では、都内スタートアップ企業が、都心部から郊外・山間部、離島を持つ東京というフィールドを活かしながら、世界で通用する競争力を磨き、5Gをはじめとした次世代通信技術を活用した新たなビジネスやイノベーションを創出し、都民のQOL(Quality of life)向上に寄与する有益なサービスを創出するとともに、各スタートアップ企業の企業価値向上を目指しています。
本事業は、東京都と協働して支援を行う事業者を開発プロモーターとして募集・選定し、スタートアップ企業に対し多角的な支援を行います。開発プロモーターは、3ヶ年度にわたり支援先スタートアップ企業等の開発・事業化を促進するため、連携事業者(通信事業者や実証フィールド提供者、研究機関、VC・金融機関等)と連携しながら、資金的、技術的な支援やマッチング支援等を行います。支援先スタートアップ企業は、開発プロモーター等の支援を受けながら、次世代通信技術等を活用した製品・サービスの開発及び事業上市を目指します。
▼詳細はこちらをご参照ください(本事業Webサイト):
https://next-5g-boosters.metro.tokyo.lg.jp