アカデミーキャンプ VR&(あーんど)RPG 2023.5 “Don’t Be So Serious”レポート
5月の連休中に行われたアカデミーキャンプ 「VR&(あーんど)RPG 2023.5 "Don't Be So Serious"」。3日(水)・4日(木)はオンラインパート、そして5日(金)はDevcafeにてワークショップが開催されました。アカデミーキャンプは、スタートアップ企業の1社であるビヨンドブロックチェーン株式会社ファウンダーの斉藤賢爾氏が代表を務めており、2011年から活動を開始。一昨年からは「アカデミーキャンプ VR」の活動を継続して行っています。今回のテーマは、『シリアス RPG を作ろう!』。小・中・高校生 9 名が現地で参加し (加えて1名が途中までオンライン参加)、みんなで創り上げたプロンプトを使って RPG を生成。実際にプレイして遊びました。
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シリアスRPGとは、世界の問題(例:SDGs のゴール)に取り組むためのロールプレイングゲーム。社会における課題などについて深い学びを得ることが期待できます。今回は3人ずつ3班に分かれて活動を行いました。
まずは、テーマ決め。それぞれが世の中のことに対して困っていること、もっとこうなるといいなと思うことを紙に書き出していきます。環境問題などの壮大なテーマから、学校の宿題がなくなってほしいなどの身近なテーマまで、さまざまな角度から考えて意見を交換。その後、その問題がどうしたら改善されるのか、テーマのゴールを考えます。
次に、シリアスRPGを生成するプロンプトを作成。それぞれのテーマとメッセージが伝わるように考えていきます。真面目なテーマをいかに不真面目に楽しい展開にしていくのかがポイント。このプロンプトの作成が、ゲームの物語を作る上でとても重要になります。
そして、ChatGPTを使って実際にプレイ。事前に作成していたプロンプトを入力し、ゲーム開始。ChatGPTが自動で作る物語に沿って、聞かれる質問に答えながらゲームを進めていきます。各班が作成したテーマやプロンプトによって、ゲームのゴールにたどり着くまでに1時間かかる班もあれば、10分で終わる班もあり、さまざまなゲーム展開となりました。
ゲーム終了後、子どもたちがそれぞれ感想を話し合いました。
・RPGらしさが出ていた班、ほのぼのとした内容の班、ネタゲームのような班、それぞれの特色が分かれていてよかった。
・プログラミングについて学ぶことができた。
・ChatGPTに対して、こちらが明確に教えてあげないと伝わらないということが分かった。
・AIが完璧な存在ではないということが分かった。
・物語の展開として、AI側が良い方向に連れていこうとしている気持ちが伝わってきた。
・ゲームを作る上で、選んだテーマについて調べるため、新しい知識が増えて理解が深まった。
このように、みんなでゲームを楽しみながらも社会の問題やAIについて学べる、とても有意義な時間となったようです。「遊び」と「学び」が詰まったアカデミーキャンプ、次回はどのようなイベントが行われるのでしょうか? Devcafeでも発信を続けていきます!